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meta tuning for words, structures, and perspectives

 

 

 

 

Meta Tuning|メタ調律

ものごとは少しずつズレていきます。
言葉と意味。人と人。意図と受け取り方。
メタ調律は、そのズレを俯瞰し、
静かに、構造ごと整えていく営みです。
halgonは、考えや関係をゆるやかに調整することで、
見えない“波長”を整え、流れをなめらかにします。

思考のひっかかりをほぐし、
対話の間に、呼吸を取り戻す。
コンセプトの芯を見いだし、
組織やプロジェクトの“らしさ”を再調律する。

それが、わたしたちの考えるメタ調律です。

 

 

halg|メタ調律師


言葉や概念の違和感を拾い、
構造を見直し、意味の流れを整えます。
少し離れたところから全体を見て、
静かに手を加えるのが得意です。

 


meta
structure
language
tuning
relation
design
quiet

 


short story メタ調律師 
ー事業内容にかえてー

 

ある日、「僕」の部屋に見知らぬ男がやってきた。

太く短い指で眼鏡を直すと、彼は静かに言った。

「メタ調律師です」

彼の仕事は、世の中に漂う「様々なズレ」を整えることだという。
たとえば「傘」と「約束」、「石」と「記憶」、「猫」と「ノート」——
無関係に見えるもののあいだにも、ズレ、つまり“波長の狂い”があるらしい。
彼は銀色の小さな音叉のような道具を取り出し、それを鳴らして調律していく。
カーン、と乾いた音が鳴った。
次の瞬間、空気の粒子がわずかに震え、
そのうちのひとつが光って弾け、しばらく空中に漂っていた。
「ズレ」だ。なぜか、それが「ズレ」だと、すぐにわかった。
笑いがこみ上げた。
意味もなく、でも抗えないほど可笑しかった。
ズレは気恥ずかしそうに、でも、ちょっと誇らしげに
キラリと光る軌跡をのこして消えていった。
「調律は終わりました」と彼は言った。
僕は何も言えず、彼を見送った。
そのうしろ姿をみて、なぜかまた笑いが込み上げてきた。
空気がまるで、長い溜息のあとみたいに軽くなっているのに気づいた。

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